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INTERVIEW

福岡の次世代をデザインで牽引する。圧倒的スピード感とクオリティで支持されるgazに迫る

株式会社gaz
代表取締役CEO 吉岡 泰之

    “スタートアップ都市”を誇る福岡市では、次世代の起業家が続々と生まれています。そんな中、スタートアップ企業のプロダクトをデザインシーンからサポートするのが、デザインファーム株式会社gazです。このビジネスの背景には創業時はプロダクトが数多く必要とされるのに、会社独自でデザイナーを雇用するのは難しいという課題があります。ほかにも次世代Webデザインツール「STUDIO」の公認アンバサダーとなるなど、創業1年で急成長した同社。実力の秘密はどこにあるのか、代表取締役CEOの吉岡さんに話を伺いました。

    スタートアップを支える「beaverin」とデザインツール「STUDIO」で一躍脚光

     事業内容を教えてください。

    吉岡 私たちはアプリやウェブサイトのUX・UIデザインに特化したデザインファームです。「beaverin」はスタートアップ企業向けの定額制デザインサービスです。一般にスタートアップでは、採用や社内コーポレートサイトの発信、ピッチ資料、SNSに使うイメージ、動画やロゴまで、デザインのリソースが多く必要です。しかし企業が独自でデザイナーを雇えるかというと限られた資金の下では困難です。また雇用しようとしても、フィットする人材は簡単には見つかりません。gazには多領域をカバーできるデザイナーが複数います。「beaverin」はデザイナーを一人雇うのに近い金額で、デザイン面をトータルでサポートできます。

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     企業からすればデザイン部門をアウトソーシングする感覚ですね。他にはありますか。

    吉岡 もう一つの大きい柱は、次世代のWebデザインツールである「STUDIO」です。日本初の公認の制作会社として制作代行を行なっています。私が「STUDIO」に着目した理由の一つはコストパフォーマンスです。従来はデザインからコーディング、サーバーへのアップロードを経て公開するのが一般的なWebの公開フローです。通常、10ページ程度のコーポレートサイトをオリジナル制作する場合、構築からサーバーセットアップ、管理費などで100〜200万円は必要です。「STUDIO」はその間の工程を大幅に省いていますから、コストダウンした形でWEBサイトの公開に漕ぎ着けることができます。私たちはこれなら1部の要件が合う層に高い価値のWebサイトデザインを提案できると考えました。

     法人格で「STUDIO」公認アンバサダーとなったのは日本初です。客観的にみてどんな理由があったと思いますか。

    吉岡 はっきりとはわかりませんが、一つにはデザインのクオリティでしょうか。「STUDIO」は細部にこだわった洗練されたデザインが特色です。一方で信頼するデザイナーにしか、テーマのデザインを頼まないといった確固としたポリシーも持っています。手前味噌ですが、当社はそういった「STUDIO」が目指すビジョンにフィットしていて、かつデザインクオリティと技術を認めていただいたのだと思います。お陰様で最近では全国からご依頼をいただいています。

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    いい波の時にあえて仕掛ける。いつも圧倒的なスピードで望む

     会社経営で心がけていることは何でしょうか。

    吉岡 ビジョンやミッションに忠実であることです。さらに言えば、アウトプットと自分自身の行動や立ち居振る舞いにギャップを生み出さないことです。メンバーに対してはビジョンを定期的に話し、共感し続けてもらうことも忘れません。また経営には波のような浮き沈みがあるものです。いい波がやってきた時に「良かった」で終わるのではなく、そんな時こそ次なる仕掛けを意識しています。キツイ時に考えるとアイデアって出てこないものです。いい時に攻めるということです。

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     起業から一年で急成長したようにお見受けします。振り返っていかがですか。

    吉岡 まだまだではあるのですが、手ごたえは感じています。当社が評価されているのはおそらく、スピード感とアウトプットに落とし込むまでのスムーズさです。当然ですがスピードはお金や信頼などの価値を生みます。デザイナーはその点を理解した上でデザインするのが大事。私たちはラリーのようにポンポンと返信する感覚でモノづくりをしています。“圧倒的なスピード”と呼んでいますが、即日対応、即日返信です(笑) 最近、SNSなどで仲間や関係する企業の方々が「gazってる」という言葉を使って下さっているようです。当社を表現したワードだと思いますが、スピードやクオリティといった当社のカルチャーが認められつつあるのだと感じています。

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    独自のカルチャーで世界へ。目指すは国境を越えてデザインの価値提供ができるファーム

     もともとデザイナーとして評価が高い吉岡さんにはフリーランスの選択肢もあったのではないでしょうか。なぜ起業にこだわったのですか。

    吉岡 ノウハウは自分一人で貯めることもできます。しかしメンバーと共有すれば会社のナレッジとして蓄積できます。その大きくなったナレッジをビジネスとして提供すれば自ずと上手くいくと思いました。起業したのにはもう一つ大きな理由があります。社会人4年目の福岡の友人が仕事がつまらないとこぼすのをよく聞くんです。彼は月曜から金曜日まで働いて土日を過ごし、日曜日の夜に憂鬱になることを繰り返している。彼だけでなく、多くの人が抱える課題だと思っています。私は当社でそれを打開するカルチャーを起こし、こういった現状を変えたいのです。例えば旅をしながら週4日リモートで働き、空いた時間は仕事に関係のない別の人生を送る。それを私たちが組織として行なってうねりを作り、ひいては世界を変えることが夢です。この考えに惹かれて入社したメンバーも多いです。

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     2020年4月には福岡市公式のLINEアカウントのリニューアルも手がけられるなど、順調でいらっしゃいます。今後の展開をお教えください。

    吉岡 たまたま上手くいっているだけで、不足している点はまだまだ複数見えてきています。今後はその点を改善していきたいです。攻めの部分ではスタートアップから大手企業、自治体までさまざまな案件にデザインを提供していきたいです。福岡は日本のロールモデルになり得る都市です。このフィールドでUXデザインを駆使したり、スタートアップ企業の案件を手がけることは私たちにとって大きな価値となると確信しています。将来は東南アジアやインド、バングラディシュ、タイ、マレーシアなどに輸出し、世界的企業と取引する。その時gazは世界的なデザインファームに成長していると思います。

     起業を考えている方に一言いただけますか。

    吉岡 僕が何かを伝えるのはおこがましいように感じますが自分で思っていること、考えていること、実現したいことに忠実に進めばいいですよと伝えたいです。楽しめない人が起業するのは地獄です(笑)。山も谷もありますが圧倒的に谷が多いものです。それでも楽しめるかどうか。決心したらあとはぜひ、楽しんでくださいと言いたいです。

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    ライター

    山本 陽子

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