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INTERVIEW

世界初!ロボットアパレルという新領域!福岡から切り開くアパレル×テクノロジーの未来とは

Rocket Road株式会社
代表取締役 泉 幸典

    ここ数年、商業施設や病院など様々な場所で出会う機会が増えたコミュニケーションロボット。Rocket Road株式会社は、彼らにユニフォームを着せることで、人間との関係性を深め、パートナーとしてロボットともに暮らす未来を創出している会社です。2016年の起業と同時にロボットアパレルという新しい領域を確立し、トップランナーとして走る続ける同社。代表取締役であり、ロボットアパレル開発責任者でもある泉さんにお話を伺いました。

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    ロボットアパレルという新領域が生み出す、日本の最先端テクノロジー


     はじめに、事業内容について教えてください。

      人型ロボットを始めとする「コミュニケーションロボット」専用の洋服やユニフォームの企画開発製造を行う、ロボット用アパレルメーカーとして「ROBO-UNI」 という自社ブランドを展開しています。多数のロボットメーカーと提携してオフィシャルでロボット専用の衣装開発をしているのは、世界で私たちの会社だけみたいです。2016年ソフトバンクロボティクスのPepper公式ユニフォームの提携をきっかけに、2020年7月現在で、公式に提携しているロボットメーカーは国内外で約15社。日本の国民的アニメの2大ロボット、「ドラえもん」や「鉄腕アトム」 のスマートスピーカーやロボット用の公式ウェアを開発させていただく機会にも恵まれました。

     「ROBO-UNI」の製品は、どのようなコンセプトをもとに開発されているのでしょうか?

     「ロボットという”熱を持つ電気製品”に布を被せても、本体が故障しない安全で安心な衣装を作る」ことを基本としています。ユニフォームという観点から、ファッションデザインが軸だと思われるかもしれませんが、私たちの衣装開発で重要なのは、ロボットに直接触れる衣装内側の設計技術です。ロボットメーカーと一緒に着用試験や動作試験など、複数の検証試験を繰り返して開発を進めています。内側の問題がすべてクリアになって初めて、外側にファッションというデザイン性を持たせていくというフローです。「ROBO-UNI」の製品は、高い縫製技術を持つ国内の職人による立体製法で、工業用ミシンで一着ずつ丁寧に作られています。衣装を着て暑い寒いや、窮屈や、ダボダボなど、人間にとって当たり前の感覚や動作は、ロボットにとっては当たりまえではありません。その部分を解決するための技術やノウハウが「ROBO-UNI」たくさん搭載されていて、テクノロジーの領域からアパレルという手段で、技術開発することがメインになっています。

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     「ROBO-UNI」のサービスの強みや魅力はなんですか?

      コミュニケーションロボットがユニフォームを着ることで、そのロボットが担う役割を可視化できることです。コミュニケーションロボットは、いわば高性能な電気製品とも言えます。しかし、ユニフォームというユーザーインターフェイスにより人間性や社会性を取り入れることで、テクノロジーから遠い方々にも、よりスムーズに、より感覚的にロボットとコミュニケーションすることが可能になると考えています。

     なるほど。そのユニフォームの素材や安全面にもこだわってらっしゃるんですよね。

     はい。最先端の素材や縫製技術、設計を使って安心安全の商品開発をおこなっています。ロボットユニフォームは開発のリスクがとても高く、一度でもオーバーヒートなどの故障が起これば、もう商品として流通させることはできません。ですが、幸いなことにたくさんの優秀な技術者の協力もあって、起業してからこの4年で提携している全てのロボットでの事故などはございません。ロボットメーカー側からも、「地道に開発を続けて一着一着の信頼の積み重ねでここまできた「ROBO-UNI」ブランドだからこそ、安心してオフィシャル製品の開発ができる」、と言ってもらえることはやりがいと誇りになっています。

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    新たなユニフォームの概念と、その先にある価値の提供


     ROBO-UNI」の誕生には、どのようなストーリーがあるのでしょうか?

     前職のホテル用ユニフォームメーカー時代に、新たなことにチャレンジしたいと思い、米国シリコンバレーを目指し出張ベースで何度も単身渡米しました。SNSで現地の日系の方々200人程にメッセージを送った結果、数人の方に実際に会って話をする機会をいただけることに。当初は、日本の純国産の人間のレストランユニフォームを、世界に広めたいという目標を掲げていたのですが、現地のたくさんの方と話し貴重なアドバイスをいただいていくうちに、「今後活躍するであろうロボットという未来のパートナーに、ユニフォームという人間の社会文化を搭載したい」という想いが生まれました。

     帰国後、サービスが具体化していたきっかけはあったのでしょうか?

     実は、仕事休憩をするために訪れた、STARBUCKS COFFEEでの体験がきっかけです。店内で僕がPC作業をしていると、ご高齢の方に店員と間違えられ、席が空いているか尋ねられたんです(笑) 最初は理由がわからなかったのですが、私がそのときに着ていた紺色のシャツが、そのご高齢の方には店員のユニフォームに見えたようでした。ユニフォームとは特化した製品機能のことではなく、第三者から見た帰属の概念であり、視覚的な認識記号なんだと気づきました。そこから、ロボットにユニフォームを着せることで、人間と同じチームに帰属させ、「このロボットは、私たちのスタッフの1人として働いています」という価値を提供することを着想します。ユニフォームという視覚的な優位性を利用することで、ロボットの担っている役割を瞬時に明確化し、アパレルの力で人とテクノロジーを近づけられるのではないかと考えました。

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    新たに目指す領域は宇宙!高い志とともに常に走り続ける人でありたい


     御社の今後の展望を教えてください。

     実は、漫画「宇宙兄弟」が大好きで、そこから社名をRocket Road株式会社にしました。社名の如く将来は、宇宙に携わる事業をしたいと思っています。そこでまずは、現在の事業であるロボットを社会に普及させるべく、6月25日には公式衣装と一緒に、コミュニケーションロボットをレンタルできる新サービス「ROMOTTO」をスタートさせました。ただし、レンタルだけではまだ弱いと思っているので、いろいろな布石を打って、世の中の人たちにロボットの有効性や魅力に気がついてもらえるようなサービスを増やしていきたいと考えています。

     最後に、これから起業を考えている方に向けて、メッセージをお願いします。

     私にとって起業は、本気で挑戦したいことを実現するための、手段のひとつでしかありません。目の前にある階段を、一段一段上っていくことも大切ですが、人生には「時間」という限りがあります。何もスキルがない状態でも、まずは夢や目標、志を高く持って走り出してみてください。行動をし続けると、同じ志を持った人たちと出会っていきます。それが仲間です。走りながら考える時が、一番目も直感も冴えていて、素早く良い判断ができるのではないかと思います。あとは、情報社会に翻弄されないように、自分をしっかり持つことも大切です。自分の可能性を、自分自身で信じてあげられる自分であってください。あなたの夢を実現するのは、他の誰でもなくあなた自身です。皆さんの夢が、一つでも多く実現することで、より地球が幸せになることを願っています。過去の偉大な挑戦者の延長線上にいる現在、僕ももっと本気の挑戦をし続けて人類の進歩の通過点になれるよう邁進していきたいと思います。

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    ライター

    ユウミ ハイフィールド

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